高速インターネットの普及、動画コンテンツの流行に伴い、ホームページに動画を活用する企業サイトが増えてきました。ここではホームページ動画の種類と、その活用事例についてご紹介します。
1 ホームページ動画とは
1.1 ホームページの背景動画
1.2 ホームページの埋め込み動画
2 製造業向け動画のポイント
3 製造業のホームページ動画
3.1 海外の動画活用事例
3.2 国内の動画活用事例
4 ホームページに動画を設置するメリット
5 まとめ
1 ホームページ動画とは
ホームページとは本来、ウェブサイトというインターネット上の情報サイトの、一番最初に表示されるページのことを指します。ですが現在では一般的にホームページと言えば、ウェブサイト全体のことを指す場合が多いようです。
ウェブサイトには文字情報の他に、画像や動画、音声などを掲載することができます。企業情報のウェブサイトの場合、紙のリーフレットや情報誌と比べて、よりリッチなコンテンツを掲載することができます。動画を掲載できるのもウェブサイトのメリットと言えるでしょう。
1.1 ホームページの背景動画
ウェブサイトに掲載される動画には、大きくわけて2つのパターンがあります。その一つはサイトの背景動画です。数年前から少しずつ増えてきていて、ダイナミックな表現をすることができるのが特徴です。
ウェブサイトを記述するHTMLという言語を使って、ウェブサイトの背景に直接埋め込みを行うので、ユーザーが操作する必要がなく、ページを開くだけで自動的に動画が再生されます。
1.2 ホームページの埋め込み動画
もう1つは、外部サイトからの埋め込み動画です。こちらも最近のウェブサイトでよく見かけるようになりました。YouTubeなどの動画投稿サイトにアップロードした動画を、ウェブサイト上の任意のページに貼り付けることができます。操作ボタンなども表示されますので、見た目のデザイン性はそれほど高くはありません。
YouTubeなどの動画投稿サイトにアップロードされた動画は、YouTube上からや、Google検索からでも表示されますし、YouTubeの概要欄にウェブサイトのURLへのリンクを貼っておけば、動画投稿サイトから自社サイトへの流入が見込めるというメリットもあります。
2 製造業向け動画のポイント
製造業の自社サイトに掲載する動画には、いくつかのパターンが想定されますが、背景動画の場合は、企業イメージをアップするような、イメージ動画がおすすめです。背景動画の場合には、その上に文字情報やロゴなどが表示されますので、集中して視聴する必要のある動画には不向きです。
動画投稿サイトからの埋め込み動画の場合には、自社製品の詳細な解説や、開発者インタビューなど、企業についての詳細な情報を掲載することも可能です。
3 製造業のホームページ動画
多くの企業で、自社のウェブサイトに動画を掲載するケースが増えてきました。ここでは実際に、ウェブサイトに動画を活用している企業の事例を紹介していきます。
3.1 海外の動画活用事例
SHARP COUNTERTOP MICROWAVES
http://www.sharpusa.com/ForHome/HomeAppliances/
Microwaves/Countertop.aspx
海外のSHARPの電子レンジのサイトです。背景動画なのですが、実際には静止画を少しだけ動かしたものです。軽い静止画データでも、動画のように見せることが可能です。
theQ
http://www.theqcamera.com/
ソーシャルカメラtheQのウェブサイトです。商品説明の背景に商品を使用している男女のイメージ動画が流れています。
THE OTHER SID OF LEXUS
http://www.lexus.com/f-performance/#/performance/overview/
レクサスのウェブサイトです。背景動画になっていて、スクロールすると次のページが表示されるのですが、そこにはまた別の動画が背景になっているという、凝った作りです。
Samsung ファミリーハブ837冷蔵庫
http://www.samsung.com/sec/refrigerators/rf85k9993sg/
韓国サムスンの冷蔵庫の販売サイトです。スクロールすると、この冷蔵庫がどれだけ鮮度を保てるかを撮影した比較動画が表示されます。画面サイズいっぱいに埋め込まれた動画で、自動再生されますが、停止ボタンもあります。
TOYOTA priusprime
http://www.toyota.com/priusprime/
海外のプリウスのウェブサイトです。プリウスの走る姿のイメージ動画がサイトの背景になっています。
LG 生活家電のコンテンツ
https://www.lge.co.kr/lgekor/contents/household-appliances/tvadList.do?categoryCd=6000?categoryCd=6000&mediaSeq=10424
韓国LGの家電紹介サイトです。家電のコマーシャルが埋め込まれています。右側に字幕が表示されているという珍しいパターンです。
3.2 国内の動画活用事例
New HP Spectre x360
http://www8.hp.com/jp/ja/home.html
HPのノートパソコン『Spectre x360』のウェブサイトです。背景動画としてサイトに表示されていますが、「動画を見る」ボタンをクリックすると、音声付きの埋め込み動画を閲覧することができます。こちらのサイトの動画もYouTubeにアップロードされた動画を埋め込んだものです。
日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
日立の製作したロボティクスソリューションが背景の動画になっています。背景動画ですが、再生停止ボタンと再生ボタンも表示されています。
伊藤忠よくわかるストーリー
https://www.itochu.co.jp/ja/ir/investor/story/01.html
伊藤忠商事の岡籐社長が語る動画が埋め込まれたウェブサイトです。伊藤忠が総合商社No.1になった理由が説明されています。
大王製紙株式会社
http://www.daio-paper.co.jp/
大王製紙の企業サイトのトップページです。右側に小さな動画アイコンが埋め込まれていて、クリックするとCMギャラリーにジャンプします。
Galaxy Gear VR 体験ギャラリー
http://www.samsung.com/jp/product/gear-360/gallery/
VRハードウエアの体験ギャラリーのページです。Gear 360というハードウエアで撮影された、360ºシームレス動画がたくさん掲載されています。
4 ホームページに動画が増えている
ウェブサイトに動画を設置すると、企業のイメージをアップしたり、顧客に商品の詳細な全体像を知ってもらうことが可能です。以前は動画を制作するのはかなりコストがかかっていました。ですが、ここ数年で高画質の動画が以前よりも簡単に、安価に制作できるようになりました。
また、高速インターネットの普及により、動画の視聴環境も整ってきました。多くの人が、パソコンのみでなく、スマートフォンやタブレットなどでも、動画を閲覧できるため、自社サイトに動画を設置することが可能になりました。
5 まとめ
製造業の場合には、顧客に商品を知ってもらう必要があります。商品を検索し、ウェブサイトを訪問した顧客が動画を視聴することによって、文字情報のみの場合よりも、商品について詳しく知ることが可できます。ホームページに動画掲載することを検討する場合、訪問者に何を知ってもらいたいかを明確にすると良いでしょう。
