社内研修で動画を使用することによる効果

社内研修で動画を活用する企業が増えてきました。新入社員研修だけでなく、既存社員向けのアプリケーションマニュアルや、コンプライアンスの再教育、社外からの講演などにも動画が活用されています。ここでは社内研修用動画の制作と、その活用事例をご紹介します。

 

1 社内研修用動画とは

1.1 講演形式の研修動画

1.2 ドキュメンタリー形式の研修動画

1.3 技術研修動画

2 動画教育のメリット

3 教育動画と人件費のコスト

4 社内研修用動画制作のポイント

5 社内研修用動画活用事例

6 まとめ

 

1 社内研修用動画とは

社内研修や社内教育の場において、動画を活用する企業が増えてきています。研修に動画を用いれば、講談とホワイトボードによる板書だけの場合よりも、詳細な情報を伝えることができます。百聞は一見にしかずということわざがあるように、言葉では伝わりにくいことも、映像なら正しい理解を得ることができるのです。

社内研修用動画には、いくつかのパターンが考えられます。

 

1.1 講演形式の研修動画

講師が喋っているところを映像に写し、社内研修の会場でそれを上映します。例えば社外から優秀な講師を呼び講演を行った場合、1回限りのものにしておくのは勿体無いことです。録画をしておいて、編集して保存すれば、何度でもその講演を視聴するこができます。支社がある場合には、各支社に配布することもできますし、次年度に入ってきた新入社員の研修時に使用することもできます。

小さめの会議室での講演なら、家庭用のビデオカメラでも撮影が可能です。ですが、素人の社員に撮影を任せると撮影ミスの可能性もありますし、音声のレベルが一定でなく、聞き取りづらい可能性もあります。映像制作会社に撮影と編集を依頼すれば、プロの機材で撮影し、音声も調整してもらえるので、場合によっては利用した方が良いでしょう。

【新入社員研修】「働く目的」と「働き方」の初期教育

会議室で行われた新入社員研修を撮影した動画です。記録に残しておけば、何度でも活用することができます。

 

1.2 ドキュメンタリー形式の研修動画

社内の様子や社長の訓示、社員へのインタビューを撮影し編集した、ドキュメンタリー形式の研修動画でしたら、退屈せずに視聴することができます。企業の仕事内容や社風の理解を深めるために、新入社員の研修に向いています。

千鳥饅頭総本舗】企業密着ドキュメンタリー(short ver.)

千鳥饅頭総本舗の社内を紹介した動画です。千鳥饅頭の製造工程や、顧客の声なども紹介されています。

 

1.3 技術研修動画

工場の機器の使用方法や、仕事に使用するアプリケーションなどのマニュアルを、動画に撮影しておけば、社員教育の際に上司が指導する必要がありません。新入社員にソフトウエアの使用方法を教える場合、「日頃そのソフトウエアを使用している社員が指導に当たる」といった方式をとっている企業が多いのが現状です。しかし、指導している時間分、熟練の社員が自分の仕事を進めることができず、損失となります。また、仕事ができる社員でも、教えることは苦手かも知れません。マニュアル動画を制作しておけば、新入社員はそれを見て仕事を覚え、分からないことだけを熟練の社員に質問する、といった具合に時間を節約できます。

パワーポイントの動画マニュアル サンプル

プレゼンテーション用のアプリケーション、「パワーポイント」の使い方を指導した動画です。

 

2 動画教育のメリット

これまでの時代は、教科書といえば紙に文字で書かれたものでした。ですが、現代においては、動画による教材が増えてきています。人間は文字情報を読むときに、無意識に読み飛ばしてしまい、1ページあたり25%程度しか理解できない、といった研究もあります。動画ならば、多くの情報を伝えることができますし、読み飛ばしてしまうこともありません。

 

3 教育動画と人件費のコスト

文字情報よりも動画の方が理解が深まるということが分かっていても、動画を作成するのにはコストがかかり、なかなか踏み切れない場合も多いでしょう。しかし、長期的に見れば、研修用動画を制作した方がコストは安くつくのです。例えば熟練の社員が、新入社員の指導に当たった場合、そのコストは熟練の社員の給料1日分となります。何人もの指導にあたったり、規模が大きく支社がいくつもある場合などは、あっという間に動画制作費のコストを超えてしまうでしょう。

 

4 社内研修用動画制作のポイント

現代では、スマートフォンでも簡単に動画が撮影できます。また、ハイビジョン撮影ができるデジタルビデオカメラも、数万円程度で購入することができます。研修用動画を社員が制作する場合には、できるだけデジタルビデオカメラを用い、三脚を立てて撮影しましょう。小規模な研修動画でしたら、それでも充分かも知れません。

映像制作会社に発注すれば、プロ仕様の機材で撮影されます。音声も聞き取りやすく、不要な部分をカットした、見やすい映像を制作してもらえます。講演会の撮影や、マニュアル動画の作成は、企業のイメージビデオを制作するよりも安価な場合が多いので、見積もりをとってみると良いでしょう。

 

5 社内研修用動画活用事例

WWデモンストレーション販売研修動画

試食試飲店頭販促業務研修用動画です。初めて現場に入るスタッフでも、どのように顧客と接すれば良いのかが分かりやすく解説されています。

社員研修ビデオ「社会人の常識・非常識」

新入社員とベテラン社員のギャップを、ドラマ形式で紹介しています。退屈せずに最後まで視聴することができます。

社内研修(コンプライアンス)

コンプライアンスについて解説した動画です。文字のテロップを、自動音声ツールが読み上げています。

社員研修ビデオ「新入社員の指導・支援の考え方・進め方」

新入社員を教育するための動画ではなく、新入社員を教育する先輩がどのように支援・指導していけばいいかを解説した動画です。

夢真ホールディングス社内を360°動画でご紹介

株式会社夢真ホールディングスの、本社社内を360°VR動画で撮影した紹介動画です。左上の矢印アイコンをクリックしてみてください。映像が回転し、その場に立っているかのように社内を見学できます。

ホテル・レストランスタッフ研修映像 Waiter / Waitress Basic technique

ウェイターウェイトレスとしての基礎技術が、スローの動画とテロップで紹介されています。

ホテル森の風鴬宿 【台湾研修生用ビデオ】

接客業では、外国人のスタッフの雇用も増えてきました。日本では常識でも、海外で育った人には気づきにくい、伝わりにくいこともあります。外国人スタッフに向けて、より丁寧な研修が必要になります。

 

5 まとめ

コストがかかると思われる研修用動画の制作ですが、一度制作してしまえば、各支社で何回も使用することができ、トータルではコスト削減になる場合があります。また、文字情報や画像だけでは分かかりにくいマニュアルも、動画にすることによって、より理解を深める効果があります。動画教材を活用することにより、効率的な社内研修が実施できると言えるでしょう。

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