スマホメーカーの会社案内映像5選!伝えるのは会社のストーリーか製品のストーリーか?

製品・サービスのファンを増やしたり、より優秀な従業員を集めたりするうえで、会社のブランドストーリーやアイデンティティが重要な役割を果たしています。「何を作っているのか?」「何を売っているのか?」に加えて、「何を大事にしているのか?」「何にこだわりがあるのか?」が人々から見られるようになっているのです。言い換えれば、消費者は「モノ」だけでなく「コト」を買うようになりつつあります。
こうしたポイントをアピールするうえでは、ホームページやパンフレット、チラシなどに記載された文字情報だけでは不十分です。そこで利用したいのが映像の力。今回の記事では、スマホメーカーに絞って参考となる会社案内映像を5つご紹介したいと思います。

 

ソニー(ソニーモバイルコミュニケーションズ)

ソニーの完全子会社であるソニーモバイルコミュニケーションズでは、2017年現在Xperiaシリーズの製造を手がけています。会社名自体の知名度は高くないためか、ソニーモバイルコミュニケーションズとしての会社案内映像は存在せず、主力製品(ブランド)であるXperiaを紹介したムービーが数多く作成されています。
1つ目のURLは、Xperiaの魅力を各ジャンルで活躍するユーザー(一部一般応募あり)が語った内容で、テレビCMでも一部放映されている内容です。よくある一般ユーザーのインタビュー内容というよりも、活用されるXperiaのスタイリッシュさやかっこよさが強調される映像となっています。
2つ目のURLは、上記の動画を含めてXperiaに関するすべての動画を集めたYou Tubeの公式チャンネルです。Web CMやプロモーションムービー、お笑い芸人ジャングルポケットによるバラエティ動画(2017年7月現在)など、100種類以上の動画があるため、Xperiaについて多角的に理解できるようになっています。

http://www.sonymobile.co.jp/voices/xperiafile/

https://www.youtube.com/user/sonyxperiajp

 

シャープ

鴻海(ホンハイ)に買収されたことで新たな道を歩みつつあるシャープでは、スマホ端末としてAQUOSを製造・販売しています。シャープ自体のホームページとは別に、AQUOSブランドを紹介した特設サイトが設置されていることからも、その注力具合がうかがえます。
1つ目のURLは、特設サイト内にあるコンセプトムービーおよびテレビCMの動画が設置されたページのものです。AQUOS端末の最新機能をコンパクトに紹介しています。
2つ目のURLは、シャープ自体のブランドストーリーをアピールしたムービーです。戦前から高度経済成長期、そして現在に至るまで、シャープが大事にしてきた「はじめてであること」の価値を述べた内容となっています。シャープといえば買収騒動で揺れたことも記憶に新しいのですが、「Be Original」という新スローガンに加えて創業当時からの歴史・一貫性を強調することで、「新しいこと」「変わらないこと」を的確に表現することに成功しています。

http://www.sharp.co.jp/k-tai/aquos-r/

http://www.sharp.co.jp/brand/beoriginal/

 

Apple

日本で圧倒的なシェアを誇るAppleですが、実は会社全体について伝える映像は用意されていません。1つ目のURLは、2017年7月現在最新のiPhone7の紹介ムービーです。テレビCM、デザインを説明するムービー、プロダクトを説明するムービーの3種類が作成されています。iPhone7の外見、機能を多角的に紹介するとともに、そこからAppleの持つスタイリッシュなイメージが伝わるようになっています。
また、2つ目のURLは(日本企業にはあまり見られない)「アクセシビリティ機能」説明したムービーです。ハンディキャップを持つ人々を、いかにiPhone、Macなどの製品がサポートしているかが理解できます。Apple製品の機能性を伝えるとともに、会社の社会的な貢献度の高さを強調する役割を果たしていると言えます。

https://www.apple.com/jp/iphone-7/

https://www.apple.com/jp/accessibility/

 

Huawei(ファーウェイ・ジャパン)

中国・深センに本社を置く世界的な通信事業者で、いまではApple、Samsungに次ぐ世界第3位のスマホシェアを誇ります。SIMフリー端末を製造・販売しており、Pシリーズやnovaシリーズなどがあります。
Appleとは異なり、Huaweiでは個々の製品の紹介ムービーよりも会社全体のコンセプトやアイデンティティを表現したような動画が作成されています。1つ目のURLは日本向けのトップページのものなのですが、いきなりページ下部に動画が設置されています。内容は、ネットワークを介した「コネクティビティ(接続可能性)」を強調しており、Huaweiが「つながる世界」に貢献することがアピールされています。
2つ目のURLは、2016年の「アイデンティティキャンペーン」のために作成されたページです。「To the Explorers(あくなき探求者たちへ)」と題されたその内容は、Huawei製品すら出てこず、映画的な作りとなっています。Huaweiの「イノベーションの道を切り拓く探究者たちを応援」という企業姿勢を表現しています。

http://www.huawei.com/jp/

http://www.huawei.com/minisite/explore/jp/

 

ASUS (ASUS JAPAN)

ASUS(エイスース)は、台湾のPC・スマホなどのメーカーです。日本でも少しずつシェアを伸ばしており、特にZenfoneシリーズはSIMフリー端末として広く受け入れられています。
ASUSは、Appleと同じく会社案内の映像自体は作成しておらず(文字情報のみ)、代わりに個々の製品の紹介ムービーを設置しています。ここでご紹介するURLは、Zenfone3の紹介ページです。このページに、機能とデザインを2分弱の映像でコンパクトにまとめた動画が設置されており、製品の魅力を分かりやすく伝えています。

https://www.asus.com/jp/Phone/ZenFone-3-ZE520KL/

 

まとめ

スマホメーカーの場合、会社名自体よりも製品名やブランド名の知名度の方が高いというケースがあります(ソニーモバイルコミュニケーションズとXperiaのように)。そのため、会社案内は作成せず、製品紹介の動画に力を入れる会社が多いと考えられます。会社を紹介したいのか、それとも製品やブランド名だけでも紹介したいのか、映像を作成する目的を明確にすることが重要と言えそうです。

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