工場見学の動画制作は何をどう撮影すればいい?メリットと方法をお伝えします!

できあがった製品からは見えづらい製造過程の魅力を伝えることで人気の工場見学。ただ、どうしても見せられる工程がごく一部になってしまったり、対応にリソースを割かれてしまったりとデメリットがないわけではありません。そこでおすすめなのが、工場見学の動画制作。営業に宣伝にと、さまざまなシーンで手軽に活用できます。

そこで、今回の記事では動画制作のメリットや作り方についてご説明します。

 

動画が手軽に楽しめる時代へ

近年、スマホが普及したことで誰でも手軽に動画を見られるようになっています。動画をDVDやビデオで見ることは少なくなり、HuluやNetflixなどの動画配信サービスを利用して動画を楽しめるようになりました。

また、動画を見るだけではなく、手軽に作る側に回れるようになったのも大きな特徴です。デジカメやスマホの動画撮影機能を使って、YouTubeをはじめ、TwitterやInstagramなどのSNSに動画をアップすることはもはや当たり前の時代です。

こうした時代においては、工場の魅力を広く伝えるのにも動画配信が効果的です。動画配信で製品や企業へのロイヤリティを高めようと考えるのは自然な流れでしょう。

 

動画で伝わる工場の魅力

製品の製造過程を見せるバラエティ番組が増えているのをご存じでしょうか。古くは日本テレビ系列の「クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!」から、最近ではフジテレビ系列の「平成教育学院」「超潜入!リアルスコープHYPER」など、実は工場で製造過程を魅力的に取り上げた事例は数多く存在します。それだけ、視聴者のニーズが大きいわけですね。

消費者は、ふだん完成後の製品しか目にすることはありません。生産者からするとある種「当たり前」の製造過程の光景が、新鮮な驚きをもって受け止められるケースは数多くあります。加工食品であれば、大量の原料を一気に調理するダイナミックさや製品の移動スピード、計算し尽くされた動線など、日本製造業の誇るこまごました工夫、アイディアの一つ一つが工場の魅力になり得るのです。

 

工場見学の動画を制作する3つのメリット

工場見学用の動画を制作することには、3つのメリットがあります。

第一に、直接見学したのでは目にできないような工程も紹介できる可能性があります。どうしても、大勢の人々が入り込むには衛生的にも生産性の観点からも問題が発生するケースはありますよね。一般人が入り込めない部分を動画に残し、「工場見学ですら見られない」ことをアピールできるのが動画のメリットです。

次に、使い回しができる点がメリットです。やはり「百聞は一見にしかず」で、実際の製造過程の光景こそが製品や工場のよさを効果的に伝えられるマーケティングツールになりえます。こうした光景をことばでアピールすることがどれだけ難しいか、現場の方であれば嫌と言うほどご理解しているでしょう。動画はインターネットにアップすることで多くの人に見てもらえますし、展示会や商談、就活説明会の場などで見せることも難しくありません。

最後に、プロの手によって魅力的に映像を撮影・編集・加工してもらえる点がメリットですね。工場見学の際に案内するのは、一般の社員であって司会や紹介のプロではありません。「こういった魅力も紹介したかったのに…」と、後から悔やむこともあるのではないでしょうか。その点、映像制作会社に協力を仰いで動画を制作することで、伝えたい魅力を効果的に見せることが可能となります。

 

何をどうやって撮影すればいいか?

自分たちで撮影しようとすると、どうしても盛り込む情報量が多すぎたり消費者のニーズからずれていたりして、魅力的な動画を制作できる可能性は高くありません。

そこで、工場見学の動画制作を請け負っている映像制作会社にいくつかコンタクトを取り、費用やコミュニケーションの面でうまくやれそうな所と協力して動画を制作するのがよいでしょう。もちろんコストはかさみますが、何度でも利用できることを考えれば十分にペイできます。

撮影対象としては、「モノ」と「コト」と「ヒト」の三種類に分けて考えましょう。「モノ」は工場の内外観や大きなタンク、ベルトコンベアなど印象的なツールを盛り込むとよいでしょう。「コト」は稼働中の製造工程です。機械や原料、従業員の動きをドキュメンタリーや映画のように迫力ある映像として捉えられると、アピール力のある動画に仕上がります。最後の「ヒト」は従業員自身ですね。工場で働く人々の様子やインタビューを通して、その人のストーリーが透けて見えるとよりよいです。人間のストーリーを「モノ」「コト」に絡めると「血が通う」と言いますか、人間味のある映像になってくれるわけです。

 

関係者とのコミュニケーションを通じて「消費者が欲しい映像」を!

動画制作時に注意したいのが、「消費者目線」であるということです。

生産者側は普段から工場や企業で長い時間を過ごしていますから、細かい部分までよく知っています。どこがどのように工夫され、どの部分で大変な改善の努力が積み重ねられてきたのか、経緯も含めて知識や経験を豊富に持っています。

しかし、残念ながら生産者側が「これはすごい!」と思っていることは、必ずしも消費者側も「すごい!」と思ってくれないケースもあります。逆に、生産者側が「大したことない(当たり前)」と思っていることでも、消費者からするとビックリ、というケースもあります。

重要なのは、「生産者が伝えたいこと」よりも「消費者が驚くこと、見たいこと」をつかんで映像化するという考え方です。動画制作の過程に、消費者の目線を盛り込むべきでしょう。

具体的には、プロの映像制作会社との打ち合わせ過程で一度実際に工場見学をしてもらい、反応を確かめたり、あるいは工場見学の見学者アンケートがあればその内容を確認したりするのがよいでしょう。従業員の家族の職場訪問の機会を利用して、彼らの感想を動画制作に反映させるのもよいかもしれません。

つい生産者側としては、いろんなことを動画に盛り込みたくなりますよね。しかし、それでは情報過多でインパクトに欠ける動画になりがち。「消費者目線」を忘れず、盛り込む情報を取捨選択することが重要です。

 

まとめ

動画には、文字では伝えきれない印象を一瞬で伝えるポテンシャルがあります。消費者が普段目にしない分、工場見学の動画には新鮮な驚きや気づき、知識を消費者に与えられると言えます。消費者目線で、長く営業や広報に使い続けられる息の長い動画を制作しましょう!

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