鉄鋼業界は、「鉄は国家なり」と呼ばれ日本国の高度成長期を支えてきた重要な産業でした。
高度経済成長を促進させる為の、産業のお米とも言われていたそうです。
鉄は、電車や自動車などの乗り物、ビルや家屋などの建物、ジュースや缶詰などの缶容器など、
私たちの生活の身近なところで、人間の暮らしも支えてくれています。
普段気にかけないと知ることがあまりない、鉄鋼メーカーはどんな会社紹介動画を作成しているのでしょうか?
JFEスチール株式会社
JFEスチール株式会社は2003年に設立された製鉄メーカーです。高炉メーカーとして有名で、主に鉄鋼製品・半製品など私たちの生活に欠かせない身近なものから、道路や建物など様々な分野に向けて、製品を生産・販売・輸出している会社です。
日本だけでなく、世界中で使用されている製品の製造を担っています。
鉄が地球の海から作られた歴史を基に、どの様に鉄が加工されて作られているのかを工場の映像と共に、少ないキャプションで上手く説明がされています。
製造の過程に迫力がありますが、そこに込める会社の想いと人々にとって鉄が身近で欠かせないことが伝わります。
また、鉄が使用されている様々なシーンを演出することで、鉄の重要性を自然と感じられる構成になっています。
株式会社神戸製鋼所
株式会社神戸製鋼所は1905年設立された高炉を使用している大手製鉄メーカーです。
他分野の領域で製品を企画・製造・販売・輸出に加えて、不動産、建設機械などの分野にも密接に関係している会社です。
多くの国との貿易で栄えた港都市の神戸。そんな神戸から始まった神戸製鋼が様々な事業展開をし、どういう未来を創造するかを短く分かりやすくまとめた構成になっています。
自社の製品や、技術は、どのシーンで役立ってきたのかを分かりやすく伝え、これからの発展目標を掲げて締めています。
タイトルの『(株)神戸製鋼所 3分間でわかるKOBELCO』という通り、簡潔で分かりやすい会社案内映像です。
中部鋼鈑株式会社
中部鋼鈑株式会社は1950年愛知県の名古屋市に設立されました。
中部鋼鈑株式会社は、電気炉を使用しており、国内唯一の圧版専業メーカーとして有名な会社です。
主な事業内容は厚板鉄鋼の製造販売に加えて、鋼片の製造販売、鉄板の切断加工をしている会社です。
冒頭に、会社として掲げる鉄づくりに対するビジョンから始まり、鉄が使用されている様々なシーンを紹介することで、わたしたちの生活において鉄の重要性が、簡潔に伝えられています。
その後は製造工程ごとに詳しく説明がされ、良質な鉄づくりに対する取り組みが伝えられています。また、環境にやさしい設備や取り組みなどを紹介し、地域や地球に対する想いを感じさせられる映像となっています。
株式会社不二越
株式会社不二越は、1928年富山県に特殊鋼メーカーとして設立されました。
ベアリング、工作機械や工具などを製作している大手メーカーです。
主な事業を4つに分類すると、マシニング、ロボット、機能部品、マテリアルなどがあります。見えないところで支え続けていく株式会社不二越の製品は、世界の夢をかなえるものづくりの発展を支えることを目標としている会社です。
ドラマ仕立てになっている会社案内映像で、アテンダントが順を追って会社の製品の説明を紹介し、飽きさせない構成になっています。
見えないところで支え続けていくというだけあって、生活において馴染みのない製品を「もし、この製品が無かったら?」という問題提起とともに分かりやすいドラマで製品を説明しています。
映像を見終われば、見えない製品も自然と身近に感じることができる構成の優れた会社案内映像となっています。
千代田鋼鉄工業
1948年葛飾区に千代田工業所が、亜鉛鉄板の製造販売として設立されました。
電炉メーカーとしての事業内容は、棒鋼、鋼塊、カラー鋼板などの製品製造、鉄リサイクルを、綾瀬工場と市川工場に分け行っている会社です。
映像の構成としては、シンプルで分かりやすい構成になっています。
会社のクリーンな取り組みを紹介することにより、製品づくりに対する正確さも伝わり、製品に対する安心感を伝えられています。
まとめ
日本の鉄鋼メーカー5社の会社案内動画をご紹介しました。
どれも会社の特色が分かりやすくまとめられている会社案内映像が多かったですね。
また、それぞれの会社独自の雰囲気が伝わる内容になっており、全く鉄鋼業界を知らない人にでも伝わりやすいものでした。会社の雰囲気を出すために、それぞれどのような工夫がされているのか?を探りながらぜひ映像制作の参考にしてみてください。