日本のものづくりの要!家電メーカーの会社案内映像5選②

日本の白物家電といえば、高度経済成長を支えたシンボル的な存在であり、産業界における存在感も未だに大きいものがあります。一般消費者にも馴染みのある大企業も数多く、歴史とブランドをアピールするような会社案内・製品案内の映像もたくさん制作されています。
この記事では、前回に引き続き家電メーカーの会社案内映像を5つご紹介します。

 

三菱電機

三菱電機も、日立やパナソニックなどには及ばないものの、エレベーターや宇宙・防衛産業などの分野では業界トップを誇る大手電機メーカーの一つです。生活家電やキッチン家電なども豊富に揃い、CMや広告も多く展開されています。
三菱電機では、CMやインターネット広告、会社紹介の映像などをYou Tubeの公式チャンネルにまとめています。こちらのチャンネルにある映像は、個々の製品の紹介というよりも三菱電機に所属するアスリートやスポーツチームの紹介、職場やイベントの情報など「人」に焦点が当たっている印象があります。三菱電機が何を大切にしているかが伝わってくる映像ばかりです。

https://www.youtube.com/channel/UCvO93j-c1ZJpQOQlRhy-buw

 

キヤノン

キヤノンといえばデジカメをはじめとした映像機器で名高いメーカーですが、テレビなどの製造・販売も行っています。1996年から「グローバル優良企業グループ構想」を掲げて、海外進出を積極的に進めています。
キヤノンの会社紹介としては、「2020年に向けたビジョン」と題された動画の内容が分かりやすくまとまっています。東京オリンピックの開かれる2020年に向けて、「人の心を動かす」「想像力を刺激する」などのキーワードとともに、キヤノンの幅広い事業領域をコンパクトに紹介しています。IoT(Internet of Everything)を活用したソリューションにも力を入れていることが分かります。細かい製品については情報がありませんが、未来に向けたキヤノンのビジョンを伝える映像となっています。

http://global.canon/ja/vision/2020.html

 

シャープ

2016年に台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に買収されたシャープでは、コーポレートスローガンとして「Be Original」という言葉を使い始めました。1つ目のURLでは、Be Originalの精神を伝えるために「はじめて」であることの重要さがアピールされています。映像では、過去にシャープが手がけてきた製品が次々と流れていき、最後には創業当時の大人気商品であり社名の由来でもある「シャープ・ペンシル」が出てくるという仕掛けです。オリジナル=はじめてを貫くことが、シャープという会社の昔からのアイデンティティであることがさりげなく示されています。
2つ目のURLは、過去1年間の広告(CM)ライブラリーです。新発売された製品のCMを見ることで、大まかな製品情報を得ることが出来ます。詳細情報は、製品別のページにおいてテキストベースで記載されています。

http://www.sharp.co.jp/brand/beoriginal/

http://www.sharp.co.jp/products/cm/

 

NEC(NECライティング)

NECでは、パソコンやスマホ関連機器の製造がメインなのですが、住宅用の照明家電も手がけています(子会社のNECライティングが担当)。
NECのホームページには、「Online TV」と題された動画の集まるページがあります。ここでは、NECの理念やCSR(社会貢献活動)といった会社そのものの紹介から、それぞれの製品に関する動画まで数多く集められています。同じ内容は、You Tubeの公式チャンネルからも見られます。
2つ目のURLに設置されているのはCMです。日本以外のシーンが多く、グローバルに事業展開するNECの姿が強調されています。

http://jpn.nec.com/ad/onlinetv/

https://www.youtube.com/user/NEConlineTV

http://jpn.nec.com/ad/index.html

 

EIZO

EIZOは、コンピューター用ディスプレイをはじめとしたディスプレイ専業メーカーで、薄型テレビも手がけています。ヘルスケアや鉄道・船舶、パチンコ台など幅広い業種でEIZOブランドのディスプレイが使われているとのことです。
EIZOの会社案内映像は、「EIZOブランドメッセージ」として2分半で構成されています。社名にもあるとおり、映像が人々の生活を豊かにし、ビジネスを支え、安全を守り、人の心を動かすという「映像へのこだわり」が貫かれています。詳しい製品紹介があるわけではありませんが、さまざまな分野でEIZO製品が利用されていることを理解出来ます。

http://www.eizo.co.jp/company/index.html

 

まとめ

日本の大手家電メーカーの多くが、映像をブランドストーリー伝達の手段として利用していることが分かります。数多くの製品を製造・販売しているため、往々にして組織全体の一体感が伝わりにくい問題がある中、統一されたメッセージを動画の中で打ち出す傾向にあります。
製品の仕様や使い方を説明するためにも有効ですが、会社全体として何を大事に考えており、何を目指しているのかを訴えかけるのに映像は最適です。映像を作る過程で、会社のアイデンティティを再考するきっかけにもなるでしょう。

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